【睡眠のメカニズム】
★睡眠の質を高める栄養素
睡眠は、体の中で様々な神経伝達物質やホルモンなどが総合的に働き、人を入眠へと導きます。
主にどのような栄養素が質のよい睡眠に関係しているのか紹介します。
●GABA
γ-アミノ酪酸(Gamma Amino Butyric Acid)の略語です。
私たちの体内に普段から存在しているアミノ酸のひとつで、様々な動物や植物にも含まれています。
GABAは、特に脳や脊髄で精神を安定させる抑制性の神経伝達物質で、交感神経の働きを抑制して、興奮した神経を落ち着かせたり、ストレスを緩和したり、睡眠の質を整えたりする効果があり、いわば車のブレーキの様な働きを担っています。
●トリプトファン
幸せホルモンと言われているセロトニンや、自然な入眠を促すメラトニンを作るもととなる必須アミノ酸です。セロトニンは脳内で働く神経伝達物質の一種で、精神や感情の働きを落ち着ける・和らげる効果があります。
メラトニンはホルモンの一種で、覚醒と睡眠を切り替える作用があります。このように、トリプトファンは睡眠のリズムを作るセロトニンやメラトニンの合成に必須なアミノ酸です。トリプトファンは体内では合成することができないので、しっかり食事から摂取することが重要です。
●テアニン
脳の興奮を抑えて神経を落ち着かせる働きがあります。
緑茶に含まれていることがよく知られていますね。
緑茶を飲むとなぜか、ホッとする・・のはテアニンのおかげかもしれませんね。
●グリシン
体内でも作られるアミノ酸です。グリシンを摂取することで、抹消(末梢かな?)の血流量が増し、手足からの熱放散が促進され、深部体温の低下が促され、自然な入眠へとつながります。
質の良い睡眠を目指すために必要な栄養素をバランスよく、すべてを食事から摂ることは難しいですよね。
そういう時には、サプリメントも活用していきたいですね。