免疫力をアップさせる休日の過ごし方
~自宅で出来る免疫力アップ方法~
仕事においてもプライベートにおいてもお忙しい日々を過ごされているケアラーの皆さん、たまには体に休息を与えていらっしゃいますか?
毎日あくせくと体を動かしていたら、心が満たされたとしても、体は休息する時間がありません。それでは、疲れが溜まって免疫力も低下してしまいます。
一番大切なのは、適度な休息をとること。「休みの日にダラダラするのはもったいない」と思わずに、たまには思いっきりダラダラしてみましょう。
【免疫力が低くなる】
- ダラダラするのは悪いことだと思っている
- 休みの日もスケジュールはびっしり
- とにかく「充実」させることが大切だと考える
【免疫力が高くなる】
- 適度に休息をとるのが大切だと考える
- スケジュールも余白の時間が多い
- 趣味や旅行などで心を休ませる
お酒と免疫力の関係
~過度な飲酒は免疫力を低下させる?~
酒は百薬の長と言われるように、適量のアルコールを飲むことは、体も温まり、心地よく眠りにつけるなど、健康のためにもいい効果をもたらします。
お酒に含まれるアルコールは有害なので、それを体内に取り込むと、体は尿の量を増やして排出しようとします。このとき副交感神経が働くため、心身がリラックスして免疫力が上がるのです。お酒に酔うことで、気持ちがやわらいで、人付き合いを円滑にしたり、ストレスを発散したりという効果が期待されます。
ただし、これはあくまでも適量を飲んでいればの話。過度な飲酒は、免疫力を低下させ、体にも毒になってしまうのです。お酒を飲んで免疫力が上がるのは、飲み始めて1〜2時間の間です。それを超えて飲み続けていると、今度は交感神経が刺激され、緊張状態が続いて、逆に免疫力が落ちが落ちてしまいます。さらには、アルコールによって肝臓の動きが妨げられたり、成長ホルモンの分泌が抑制されたりして、体にダメージを与えることもあるのです。
お酒を飲むときには、自分の適量を把握した上で、その量を守り、最低でも週に2回は休肝日を設けるなど、体に負担のかからないようにしましょう。
免疫力を高める ~免疫力向上は適度な運動から~
冬本番ですが、冬晴れが気持ちのよい季節です。
寒さ厳しいときこそ、体を動かすことを意識していきたいですね。
適度な運動習慣は、体に様々なよい健康効果をもたらしてくれます。
その1つに、免疫機能を向上させることが分かっています。
しかし、免疫はストレスに弱いため、過度な運動は、それ自体が身体にとって大きなストレスになり、免疫機能を低下させてしまいます。
それでは、適度な運動とはどの程度を指すのでしょうか?
週3回、1日20分以上、長期間の運動が効果的 と言われています。
厚生労働省 「健康づくりのための身体活動基準2013」で定められた基準を達成するための実践の手立てとして、国民向けのガイドライン「アクティブガイド」が示されました。『+10(プラステン):今より10分多く体を動かそう』をメインメッセージに、理解しやすくまとめられています。
・何気なく歩くときも早歩きを意識する
・10分プラスして歩けば、約1000歩プラス!
まずは、10分どこかでプラスできないか意識する
・お仕事中の昼食時には遠くのお店まで歩く 時間があれば、昼食後にお散歩
・駅や会社、建物の中ではエレベーターは使わず階段で
・風呂掃除や床掃除など家事を積極的に
・外出時には車、バスではなく、できるだけ自転車や徒歩で
日常の中で、今よりも体を動かすことを意識していきたいですね。
出典元:厚生労働省 e-ヘルスネット アクティブガイド
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/policy/p-001.html
免疫力が低下するとどうなってしまうの?
免疫は体を守る大事な仕組みですが、ストレスや加齢、生活習慣の乱れなどにより、その力を発揮できなくなってしまうこともあります。
免疫力が低下すると病原体と戦う力が弱くなり、風邪をはじめいろいろな病気にかかりやすくなり、またその病気が治りにくくなります。
生活習慣病やアルツハイマー病、胃潰瘍などは、免疫細胞の働きが鈍ると発症しやすくなる病気のひとつです。そのほか、肌の免疫力が弱まれば肌は荒れやすくなり、粘膜の殺菌力が低下すれば口内炎ができたりします。
このように免疫力の低下はさまざまな悪影響をもたらしますので、普段から免疫力を高めておくことが大事です。食事や生活習慣を見直し、免疫力のキープに努めましょう。
免疫力を高める! ~よく噛む~
新型コロナウイルス、インフルエンザなど・・
この冬、感染症に立ち向かうために、「免疫力」について、改めて考えていきたいですね。
日常生活の中で、手軽にできる「免疫力アップ」の方法、それは、
「よく噛む」ことです!
ウイルスや細菌が体内に入るのを防ぐ、門番のような役割をしている「IgA抗体」は、
目、鼻、口、腸管などに存在しています。
口の中の唾液には、消化液としての機能の他、
・ウイルスや細菌の増殖の抑制
・内臓機能の活性化
などの働きがあり、免疫力にとって大切な役割を担っています。
唾液を増やすには、普段の食事のときによく噛むこと。
厚生労働省では、具体的に「ひと口30回ずつ噛んで食べること」を推奨しています。
ケアラーの方の中には、早食いが習慣となっている方もいらっしゃるのではと
思います。
また、一人で食べる機会が多い人も、噛む回数が足りていない可能性があるといわれています。
食材の選び方や切り方を工夫して、「ゆっくり噛んで食べる」が理想的ですが、
そのような時間がない場合もありますよね。
ガムを活用して噛む回数を増やすことも1つの方法です!
食事の際、頭の片隅に入れながらこの冬を乗り越えていきましょう!
免疫力って何?
免疫力とは
私達の周りには埃やウイルス、細菌などさまざまな異物が存在しています。
これらが体内に侵入すると病気になったり、最悪の場合は命の危険に陥る可能性もあります。こうした外敵から体を守っているのが免疫というシステム。
皮膚や粘膜で異物の侵入を防いだり、侵入された場合は白血球がその異物を撃退するといった機能がそうです。
風邪をひいた時に熱が出るのも、体が病原体と戦っている免疫反応のサイン。
この生きていくうえで欠かせない免疫機能……それを維持していく力が免疫力なのです。
ケアラーの皆さんも免疫力を高めて、健康レベルを上げていきたいですね!
健康寿命をのばそう ーSMART LIFE PROJECT スマート・ライフ・プロジェクトー
スマート・ライフ・プロジェクトとは、
「健康寿命をのばそう。」をスローガンに、国民全体が人生の最後まで元気に健康で
楽しく毎日が送れることを目標とした厚生労働省の国民運動です。
「運動」「食生活」「禁煙」
の3分野を中心に、具体的なアクションの呼びかけを行っています。
2014度からは、これらのアクションの他、健診・検診の受診を新たなテーマに加え、
更なる健康寿命の延伸を目指し、プロジェクトに参画する企業・団体・自治体と協力・連携しながら推進しています。
それぞれの項目での具体的な行動目標を下記のように掲げています。
- 「運動」では、「毎日プラス10分の身体活動」を
- 「食事」では、「1日あと70gの野菜をプラス」
- 「禁煙」では、「タバコの煙をマイナス」
- 「健診・検診で定期的な健康チェック」
【出典元】